羽織と道行コートとの扱いの違い

和装の羽織物として、羽織と道行コートがあります。
大きな違いは、室内で脱ぐか脱がないか?

こちらが羽織。

こちらは道行コート。

羽織は、室内で脱がなくてよい(茶道は例外でお茶室では脱ぎます)。
道行コートは、玄関先で脱ぐ。

これらは、衿の形が異なります。
素材の厚さは変わらないのに、衿の形状が違うだけで、扱いが異なるのです。


※道行コートには、こちらの「道行衿」の他にも、「へちま衿」「都衿」
「千代田衿」など、衿の形が色々あります。

羽織は、帯周りが見える衿の形になっており、別売りの羽織紐を使います。
この帯が見える部分を「20㎝のオシャレ」と言うそうです。

そして、羽織の首回りの衿は二つ折りにして、着物の衿をこのように見せます。


羽織か道行コートどちらか作るとしたらどちらを先に作ったらいいいか??というご質問をよく受けます。

昔通っていた大手の着付け教室では、
道行コートは(帯周りのコーデを気にしなくていいので)合わせやすいので、
着物や帯などの手持ちが少ない方には道行コートを進められました。

ですが、私的には玄関先で脱がなくてもよい羽織はとっても便利だと思います。

ちなみに、羽織物を羽織る季節は、
もみじが色づいた季節から桜の花が開く頃。

もちろん、これ以外の季節に薄物の羽織を羽織っても問題はないのですが、
逆に言うと、これ以外の季節は帯姿で出歩いてもOKという解釈になります。
(京都では、年中帯姿で歩くことを恥ずかしいという方もありますが、
それについては、また改めて書きます)

生徒さんからは、「母から卒業式の式の往復の際に、羽織物を羽織るように言われたのですが、絶対に羽織らないといけないのでしょうか??」というご質問をいただきました。

(卒業式の時期に、帯付けで歩いてよいかどうか?という点での質問)

返答は、「あるなら羽織った方が良い」という返答になりますが、
「羽織らないといけない」ということはないです。
(実際、羽織ってない方の方が多いです)

気になるようなら、ショールなどを羽織られると防寒にもなって良いかと思います。

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